職務経歴書の書き方|初めてでも迷わない順番と5つの項目
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サキ
職務経歴書って初めて書くんです。履歴書とは何が違うのか、何から書けばいいのかも分からなくて…。

ミミ先生
大丈夫ですよ。入れる項目は5つだけで、書く順番を決めてしまえば迷いません。順番に見ていきましょう。

サキ
5つだけなら、できそうな気がしてきました。
職務経歴書は、これまでの仕事で「何を・どれくらい・どのように」してきたかを、応募先に伝えるための書類です。履歴書が「学歴や職歴の一覧」なのに対して、職務経歴書は「仕事の中身」を伝えます。
決まった書式はありませんが、多くの職務経歴書に共通する5つの項目と、迷わず書ける順番があります。この記事では、初めて書く人が最初の1枚を完成させるまでの流れを、例文つきで紹介します。
職務経歴書に入れる5つの項目
職務経歴書は、上から次の5つの項目で組み立てるのが一般的です。
| 項目 | 書くこと | 目安 |
|---|---|---|
| 1. 職務要約 | これまでの経歴をひとまとめにした紹介文 | 3〜5行(150〜250字ほど) |
| 2. 職務経歴 | 会社ごとの在籍期間・仕事内容・実績 | いちばん分量が多い部分 |
| 3. 活かせる経験・知識・技術 | 応募先で役立つスキルを箇条書きで | 3〜6個 |
| 4. 資格 | 取得した資格と取得年月 | 関係のあるものを中心に |
| 5. 自己PR | 強みと、それを裏づけるエピソード | 2〜3つの見出しで200〜400字ほど |
全体の枚数は、A4で1〜2枚に収めると読みやすくなります。経験が長い人でも、応募先に関係の深い仕事を詳しく書き、それ以外は短くまとめるのが基本です。
迷わず書ける順番は「経歴 → 実績 → スキル → 自己PR → 要約」
職務経歴書は上から順に書こうとすると、最初の「職務要約」で手が止まりがちです。要約は全体をまとめた文章なので、中身が決まる前には書けません。おすすめの順番は次のとおりです。
- 職務経歴:会社名・期間・部署・担当した仕事を書き出す(事実を並べるだけなので書きやすい)
- 実績:担当した仕事の中から、数字や「前→後」で書けることを探す
- 活かせる経験・知識・技術:1と2から、応募先で役立つものを抜き出す
- 自己PR:2と3の中から、強みを2〜3つ選んでエピソードを添える
- 職務要約:最後に、全体を3〜5行にまとめる
この順番なら、前の項目で書いたことを材料にして次の項目が書けるので、「何を書けばいいか分からない」状態になりにくくなります。
職務経歴の書き方:まずは事実を全部書き出す
最初は文章にしようとせず、思い出せることを箇条書きで全部書き出します。会社ごとに、次の4つをメモしていきましょう。
- 会社名・事業内容・従業員数(分かる範囲で)
- 在籍期間(年月)と、部署・役職・雇用形態
- 担当した仕事(できるだけ具体的に。「何を」「どれくらい」)
- 工夫したこと・任されたこと・褒められたこと
書き出したら、担当した仕事に量や頻度を添えます。これだけで、読み手が仕事の規模をイメージできるようになります。
書き出したメモ:受注の入力、請求書の作成、電話の対応
職務経歴書の書き方:受発注処理(1日平均40件)、請求書の作成と送付(月約300件)、取引先からの電話対応(1日20件前後)
正確な数が分からなければ「約」「前後」で構いません。ただし、実際より大きく書くのはやめましょう。面接で詳しく聞かれることがあります。
実績の書き方:数字がなくても「前→後」で書ける
実績というと売上や表彰を思い浮かべがちですが、職務経歴書でいう実績は「あなたの仕事で何が良くなったか」です。売上のような数字がない仕事でも、次のような形で書けます。
| 種類 | 例 |
|---|---|
| 時間を短くした | 月末の集計を自動化し、2日かかっていた作業を半日にした |
| ミスを減らした | チェック表を作り、入力ミスによる誤出荷を年12件から2件に減らした |
| 人を育てた | 新人2名を指導し、2名とも3か月で一人で対応できるようになった |
| 仕組みを変えた | 紙の台帳を共有シートに移し、外出先からも確認できるようにした |
ポイントは、変える前と変えた後をセットで書くことです。「業務の効率化に取り組みました」だけでは、何がどう良くなったのか伝わりません。
数字に自信がない場合の書き方は、職種ごとの例文ページの「数字で書けないときの書き方」でも紹介しています(例:販売・接客)。
自己PRと職務要約は最後にまとめる
自己PRは、ここまでに書き出した仕事と実績の中から、応募先で活かせそうな強みを2〜3つ選び、それぞれに短い見出しとエピソードを付けます。
見出し:ミスを仕組みで防ぐ工夫ができます
本文:受注入力のミスが続いた時期に、確認する項目が人によって違うことに気づき、チェック表を作って部内でそろえました。その結果、誤出荷は年12件から2件に減りました。
職務要約は、全体を読んだ人が「どんな人か」を一目でつかめるよう、次の3点を3〜5行にまとめます。
- どんな会社で、何年くらい、どんな仕事をしてきたか
- 代表的な実績や、得意なこと
- 応募先で活かしたいこと
先に職務経歴と自己PRができていれば、要約はそこから言葉を拾ってつなぐだけで書けます。
初めての人がやりがちな失敗
- 履歴書と同じ内容を書いてしまう:会社名と期間だけを並べるのは履歴書の役目です。職務経歴書では「何をしていたか」を書きます。
- 「〜全般」でまとめてしまう:「事務全般」「営業業務全般」では中身が伝わりません。担当した仕事を具体的に分けて書きます。
- 応募先と関係ない話が長い:全部を同じ詳しさで書く必要はありません。応募先で活かせる経験を上に、詳しく書きます。
- 社内だけで通じる言葉を使う:社内のシステム名や略語は、ほかの会社では伝わりません。一般的な言葉に直しましょう。
- 盛りすぎる:実際と違う数字や役職は書かないこと。面接で聞かれて答えられないと、かえって信頼を失います。
書き終えたら、応募先の求人を読み直して「この求人で求められていることが、職務経歴書のどこに書いてあるか」を確かめると、抜けている点に気づけます。
提出前に確認したい7つのチェック
書き終えたら、提出する前に次の7つを確かめましょう。印刷するか、PDFにしてスマホで読み返すと、画面では気づかなかった誤字や読みにくさに気づけます。
- 応募先の求人で求められている経験が、上の方に書いてあるか
- 会社名・在籍期間・雇用形態が、履歴書と食い違っていないか
- 担当した仕事に、件数・人数・期間などの量が添えてあるか
- 実績が「前→後」で書けているか(何がどう良くなったか)
- 社内だけで通じる言葉や略語が残っていないか
- 誤字・脱字や、「です・ます」と「だ・である」の混在がないか
- A4で1〜2枚に収まっているか(3枚以上なら、応募先に関係の薄い部分を短くする)
特に2つ目の「履歴書との食い違い」は見落としやすいポイントです。入社・退社の年月は、手元の雇用契約書や源泉徴収票などで確かめておくと安心です。
最後に、作った職務経歴書は応募先ごとに少しずつ書き換えるのがおすすめです。基本の1枚を作っておけば、強みの順番を入れ替えるだけで、それぞれの応募先に合った書類になります。
よくある質問
職務経歴書は手書きとパソコン、どちらで作ればよいですか?
決まりはありませんが、パソコンやスマホで作る人が多く、修正やメールでの提出もしやすいのでおすすめです。応募先から手書きの指定がある場合は、それに従いましょう。
職務経歴書の書式(テンプレート)は決まっていますか?
決まった書式はありません。この記事で紹介した5つの項目がそろっていれば、どのテンプレートを使っても構いません。古い経歴から書く形と、新しい経歴から書く形がありますが、直近の経験を伝えたいなら新しい順が読みやすくなります。
書くことが思いつかないときはどうすればよいですか?
文章にしようとせず、まず担当した仕事を単語でいいので全部書き出してみてください。「1日に何件」「誰のために」「どんな工夫を」と自分に質問しながら広げていくと、材料が見つかりやすくなります。質問に答えるだけで下書きを作れるツールを使うのも一つの方法です。

ミミ先生
一番上の職務要約は、最後に書くのがコツでしたね。まずは思い出したことを全部書き出すところから始めましょう。