アルバイト経験だけの職務経歴書|書き方と例文【飲食店・販売のバイトも】
公開日:

サキ
正社員を目指して応募したいんですが、職歴は飲食店のアルバイトだけなんです。職務経歴書って、アルバイトの経験でも書いていいものなんでしょうか…?

ミミ先生
もちろん書いて大丈夫ですよ。職務経歴書は「どんな仕事を、どれくらいの期間、どんなふうにしてきたか」を伝える書類なので、雇用形態がアルバイトでも、していた仕事はそのまま経歴になります。

ミミ先生
ポイントは、雇用形態と期間を正直に書いたうえで、任されていた仕事や工夫していたことを具体的に書くことです。

サキ
アルバイトだからと遠慮しなくていいんですね。ホールで任されていたこと、思い出してみます。
アルバイトの経験しかなくても、職務経歴書は書けます。職務経歴書は「どんな仕事を、どれくらいの期間、どのようにしてきたか」を伝える書類なので、雇用形態にかかわらず、実際にしていた仕事はそのまま経歴の材料になります。特に飲食店や販売のアルバイトは、接客・レジ・仕込み・新人への指導など、正社員の仕事にもつながる経験が多い仕事です。
この記事では、アルバイト経験を職務経歴書に書くときの基本、飲食店(ホール・キッチン)や販売のアルバイトの例文、書く材料の探し方、よくある書き方を伝わる形に直す比較を紹介します。雇用形態や期間は事実どおりに書き、内容で伝わる職務経歴書にしていきましょう。
アルバイト経験は職務経歴書に書いていい?
書いて構いません。特に、正社員としての職歴がない人や、ブランクのあとにアルバイトで働いていた人は、アルバイトの経験が職務経歴書の中心になります。応募先の仕事に近いアルバイトであれば、なおさら書いておく価値があります。
一方で、短期・単発のアルバイトをすべて並べる必要はありません。一般的には、次のような経験を選んで書くことが多いです。
| 書いておきたい経験 | まとめるか省いてもよい経験 |
|---|---|
| 数か月〜数年続けたアルバイト | 1日〜数日の単発・短期のアルバイト |
| 応募先の仕事に近いアルバイト(接客・事務・調理など) | 応募先と関係が薄く、期間も短いもの |
| リーダーや新人教育など、任されたことがあるアルバイト | 同時期に掛け持ちしていた、ごく短いもの |
どれを書くか迷ったら、「応募先の仕事に近いか」「ある程度の期間続けたか」の2つで選ぶと決めやすくなります。何を書けばいいか分からないときは、職務経歴書が書けないときの対処法も参考にしてください。
雇用形態・期間・勤務日数の書き方
アルバイトの経験は、雇用形態を正直に書くのが大前提です。正社員だったように見せる書き方はしないでください。そのうえで、勤務日数や時間を添えると、どれくらい働いていたかが伝わりやすくなります。
※架空の人物の例文です
2022年4月〜現在 株式会社A(居酒屋チェーン/駅前店・約60席)
雇用形態:アルバイト(週4日・1日6時間程度)
担当:ホールスタッフ → 2024年4月よりホールリーダー
店舗の名前は、会社名の後に「◯◯店」と書くか、「駅前店」「郊外の大型店」のように規模や立地が分かる書き方にすると、どんな店で働いていたかがイメージしやすくなります。席数や1日の来店数など、分かる範囲の店舗の規模を書くのも有効です(覚えていない数字を推測で書くのはやめましょう)。
同じ時期に2つのアルバイトを掛け持ちしていた場合は、それぞれ期間を書き、応募先に近い方を詳しく書きます。
飲食店のアルバイトの書き方と例文
飲食店のアルバイトは、ホールなら接客・案内・会計、キッチンなら調理・仕込み・衛生管理と、担当によって伝えたいことが変わります。「何をしていたか」に加えて、任されたことや自分で工夫したことを1〜2つ書くと、仕事ぶりが伝わります。
※架空の人物の例文です
ホール(居酒屋・アルバイト約3年)
- 来店時のご案内、オーダー受け、料理の提供、会計を担当
- 2024年4月よりホールリーダーとして、ピーク時の席の割り振りとスタッフへの指示を担当
- 新人スタッフ約10名に、オーダー端末の使い方と接客の流れを指導
- よく聞かれるアレルギーの質問を一覧にまとめ、誰でも同じように答えられるようにした
※架空の人物の例文です
キッチン(定食屋・アルバイト約2年)
- 開店前の仕込み(野菜のカット、だし・ソースの準備)と、ランチ時の調理補助を担当
- 食材の在庫を確認し、店長に発注の量を伝える役割を任された
- 冷蔵庫の中の配置と日付のラベルをそろえ、使い忘れによる廃棄を減らした
- 調理場の清掃と衛生チェック表の記入を、閉店時の担当として毎回実施
飲食店で働く人の職務経歴書全体の見本は、飲食店の職務経歴書の例文で見られます。
販売など、そのほかのアルバイトの例文
コンビニやアパレル、スーパーなどの販売のアルバイトも、書き方の考え方は同じです。担当していた仕事を並べたうえで、任されたことや工夫を足します。
※架空の人物の例文です
販売(ドラッグストア・アルバイト約4年)
- レジ、品出し、売場の補充、お客様からの商品の問い合わせ対応を担当
- 日用品の売場の棚の並べ方を任され、季節ごとの入れ替えを担当
- 夕方の時間帯のレジ締め(売上の集計と現金の確認)を担当
- 問い合わせの多い商品の置き場所をメモにまとめ、新しいスタッフと共有した
コールセンターや事務補助のアルバイトなら「1日に受けた電話の件数」「入力していたデータの種類」、塾講師なら「担当した学年・科目・生徒数」のように、その仕事ならではの言葉で書くと伝わりやすくなります。販売の仕事の見本は販売・接客の例文、事務を目指す人は事務職の例文も参考になります。
よくある書き方を、伝わる書き方に直す
アルバイトの経験でよくあるのが、仕事の名前だけで終わってしまう書き方です。次のように、担当・任されたこと・工夫を足すと伝わり方が変わります。
| よくある書き方 | 伝わる書き方 |
|---|---|
| 飲食店でホールのアルバイトをしていました。 | 約60席の居酒屋で約3年間、ホールを担当し、2024年からはホールリーダーとしてピーク時の席の割り振りを任されていました。 |
| キッチンで調理をしていました。 | 開店前の仕込みとランチ時の調理補助を担当し、食材の在庫を確認して発注の量を店長に伝えていました。 |
| レジ打ちや品出しをしていました。 | レジと品出しに加え、夕方のレジ締めと、日用品の棚の季節ごとの入れ替えを任されていました。 |
| 新人に仕事を教えていました。 | 新人スタッフ約10名に、オーダー端末の使い方と接客の流れを教えていました。 |
「任された」「教えた」「自分で決めた」ことは、アルバイトでも信頼されていた証になります。人数や期間は覚えている範囲で、事実どおりに書きましょう。
職務要約と自己PRもアルバイトの経験から書ける
職務経歴書のいちばん上の職務要約や、最後の自己PRも、アルバイトの経験から書けます。
※架空の人物の例文です
職務要約
株式会社A(居酒屋チェーン)でアルバイトとして約3年間、ホールスタッフとして接客と会計を担当してまいりました。2024年からはホールリーダーとして、ピーク時の席の割り振りや新人スタッフの指導も任されています。お客様の様子を見て先に動く接客の経験を、貴社でも活かしたいと考えております。
職務要約の書き方は職務要約の書き方と例文、自己PRは自己PRの書き方と例文で詳しく解説しています。どちらも、上の職務経歴に書いた事実から言葉を選ぶと、内容が食い違わずにまとまります。
よくある質問
アルバイト経験は職務経歴書と履歴書のどちらに書きますか?
職務経歴書には、続けていたアルバイトの仕事内容を詳しく書けます。履歴書の職歴欄にアルバイトを書くかどうかは、応募先の指示や、正社員の職歴の有無によって変わります。迷ったときは、応募先の案内に従い、書く場合は「アルバイト」と雇用形態を明記しましょう。
短期間のアルバイトもすべて書く必要がありますか?
すべてを同じように書く必要はありません。応募先の仕事に近いものや、ある程度の期間続けたものを詳しく書き、単発・短期のものは省くか、「ほか短期のアルバイト複数」のようにまとめる人が多いです。
アルバイトでリーダーをしていた場合、役職として書いてもよいですか?
実際に任されていた役割なら書いて構いません。「アルバイト(2024年4月よりホールリーダー)」のように、雇用形態と役割を両方書くと誤解がありません。正式な役職でない場合も、任されていた仕事の中身を書けば十分に伝わります。

ミミ先生
アルバイトの職務経歴書は「雇用形態と期間を正直に」「任された仕事を具体的に」の2つでしたね。小さな工夫も、立派な経歴の材料ですよ。